【過去の特別展】

【お陰様で好評の内に終了いたしました。】


 第114回企画展 「日光山の仮面」

平成17年12月8日(木)平成18年2月8日(水)

  輪王寺には約160の仮面が保管されてます。それらの仮面のほぼ全てが栃木県指定文化財であり、特に江戸期の舞楽面は昭和58年(1983)、国の重要文化財に指定されました。古くは平安時代末期のものから江戸時代のものがあり、種類も舞楽面・能面・行道面・奉納面など様々です。どのような仮面があるのか、少し解説をしたいと思います。
 舞楽は平安時代以降、寺社の法会の際奉納されてきました。東照宮での法要の際にも舞楽は行われていました。   寛永13年(1636)、3代将軍家光公が東照宮の大造替を行い、その落慶を兼ねた家康公の21回忌法要に際して舞楽
装束・面等を調整しました。その為、当寺に残る舞楽所用具の多くには寛永13年の銘のものです。
 また、行道面という面があります。行道とは、僧尼が経を読経しながら歩いたり、仏像や仏殿の周囲を廻ったりする事をいい、その際、面や衣装が使用されています。輪王寺にあるのは菩薩面です。平安期の彫刻と江戸期のものでは彫り方、顔の表情に
違いが見られます。
 今回出品されていませんが、輪王寺にある特殊な面として舞楽や能面とは異なる北斗七星の面があります。天台密教に、摩多羅神信仰があります。摩多羅神が北極星であるという説が北斗七星信仰に繋がっていると考えられます。
 また、能面も数多く存在します。現在の「能楽」とは南北朝〜室町時代にかけて観阿弥・世阿弥によって大成されたと云われるものであり、当時は猿楽(能楽という名称は明治時代に入ってから)と呼ばれていました。輪王寺の面は主に、室町時代〜江戸時代にかけての作品が多く残されています。
 今回の展示で出品した仮面は輪王寺に遺された中のわずか一部ではありますが、この展示を通して、日光山の歴史の一端を感じて頂ければと思います。




展示品のご紹介

※ 出陳展示什宝は、予告なく変更する場合があります。



【重要文化財】
とうしょうごんげんぞう   (れいむぞう)
東照権現像権現蔵(霊夢像)
(輪王寺蔵)




【県指定文化財】
ぼさつ
菩薩
(輪王寺蔵)

 



【県指定文化財】
からすてんぐ
鴉天狗
(輪王寺蔵)




【県指定文化財】
きつね

(輪王寺蔵)

上記を含め、約60件の什宝を展示しております。
詳しくはお問い合せ下さい。 
電話 0288−54−0531


コ川記念財団常設展示
ご あ い さ つ 

〜コ川記念財団 常設展示にあたって〜
コ川宗家 第十八代当主
(財)コ川記念財団   
理事長 コ 川 恒 孝
江戸幕府開府400年に当たる平成15年(2003)4月に、多くの方々から御支援を頂いて、財団法人コ川記念財団を設立いたしました。
 コ川宗家(将軍家)伝来の歴史資料を保存、管理するとともに調査研究し、公開することを目的として設立した財団の常設展示を、コ川家と関係の深い日光の地でできますことは、大変喜ばしく思います。
 季節ごとにテーマを決めて、日光山輪王寺宝物殿の所蔵品とともに、コ川記念財団の所蔵品を一堂に展示することで、江戸幕府にとって日光が果たした役割や意味を、改めて考えるきっかけとなれば幸いです。

 大奥の教養と遊戯
−かるた−
 

  かるたは、天正頃(1573-92)南蛮人の来航に伴って伝来したといわれています。「かるた」の名称はポルトガル語のcartaによったもので、加留多・賀留多・歌留多・骨牌などの文字をあて、カード遊びの札、又その遊びをいいます。江戸時代になると、世相も安定して、一般に生活に潤いを求める風潮となり、公家、武家、また一般庶民の間に種々の遊びが行われるようになりました。かるたは広く流行し、各種の歌かるたや絵合せかるたの類が、外来のかるたに倣って考案されるなど、さまざまな遊び方も生まれます。
最も広く一般に好まれて流行し、正月の遊びの代表的な存在となった歌かるたは、もともと貝覆【かいおおい】で貝片に和歌を書いていたのを、貝片の代わりに紙を使うようになったものです。藤原定家が『万葉集』から『新古今和歌集』の名歌人百人とその代表的な歌を一首ずつ撰んだ小倉百人一首や三十六歌仙歌かるたは、上流の子女の婚礼道具として『伊勢物語』『源氏物語』等を題材にした物語かるたと共に欠かせないものとされました。札に書かれた和歌の仮名書きも流麗で、かるた遊びといえども、これを通して女性たちが自然に和歌や物語の知識が身につけ、教養を豊かにする効果も考慮されていたのでしょう。
百人一首等の和歌を読み、その下の句の札を取るという遊び方の基本は現在も変わっていませんが、歌人の絵がある方は上の句を、文字だけの札にはその下の句を示すのが一般的です。

本年は、わが国の代表的勅撰和歌集『古今和歌集』が平安時代に編纂されてから1200年、また『新古今和歌集』の成立から800年の記念の年にあたります。今回はお正月にかけて、江戸城大奥で用いられた『古今和歌集』や『伊勢物語』等の歌かるたの一部を展示いたします。今日まで大切に保管されてきた近世の緻な遊具には、王朝文化の優雅な伝統が流れているように感じられます。

展 示 品 目 録
「源氏歌かるた」 
「都名所嘉類多」
「湖月抄歌かるた」
「古今集歌かるた」
「伊勢物語歌かるた」

このページを閉じる