【お陰様で好評の内に終了いたしました。】
| 第118回企画展 「日光の仏画」 |
平成18年8月11日(金)〜平成18年10月11日(水)
大陸から日本に伝来した仏教は、日本古来の神祇信仰や修験道と混淆を繰り返し、仏と神が一体となった日本独自の宗教として発展しました。
奈良時代、山林抖藪の修行者である勝道上人によって開かれた日光では、鎌倉時代には仏と神が結びつき、男体)・女峰・太郎の山々に本地仏が配当された日光三所権現の信仰形態が整います。中世以降の日光では、山を神として崇める山岳信仰を基に、仏教と神道・修験道などが渾然一体となって信仰されていました。その為、輪王寺には仏教経典・仏像・仏具などに加え、神仏習合の宝物も多く伝えられています。
輪王寺の宝物の中で、宗教絵画の数はおよそ400点にのぼり、その多くがこの宝物殿に保存されています。ひとまとめに「仏画」と呼ばれるこれらの中には、法会の御本尊、仏(仏教の仏)や神(*権現)のお姿、本地仏と垂迹神を同一画面に描いた垂迹画など多くの種類があります。その内、日光山の特徴をよくあらわすものを中心におよそ30点を展示しました。
宇宙の真理、本質を現す曼荼羅や、仏様の慈愛に満ちたお姿、日光における神仏習合を象徴的に表す画など、日光山1200有余年の時の流れを、仏画を通じてご紹介致します。これらをご覧いただくことが、日光詣での一手がかりとなれば幸いです。
また同時開催であるコ川記念財団常設展示「徳川将軍家伝来の書画」、江戸時代輪王寺宮の庭園であった逍遥園も、併せてゆっくりご覧ください。
※権現・・仏教の仏が衆生を救うため仮に現れること、また現れた姿をいい、日本にあっては「神」を指す。
| 展示品のご紹介 ※ 出陳展示什宝は、予告なく変更する場合があります。 |
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![]() しゃかにょらいぞう 釈迦如来像 (輪王寺蔵) |
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| 真理を悟った人をいいます。悟りを開いた後のお釈迦様の姿で、衣をまとうのみ、装身具は身につけません。眉間に白い毛が渦まいている白毫相など、人間とは異なる三十二相八十種好の特徴があります。 | ||||
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| 仏の悟りを求め修行する人をいいます。王子であったころのお釈迦様の姿で、宝冠を戴き、装身具で身を飾っています。 | ||||
ふどうそんにどうじぞう 不動尊二童子像 (輪王寺蔵) |
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| 密教の仏さまです。 一切の魔性を打ち破り、教化の難しい衆生を調伏させるため、恐ろしい形相、異形の姿であらわされます。 |
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十二天像 (輪王寺蔵) |
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| ヒンドゥーやバラモンなど仏教以外の神々が仏教に帰依したものです。 仏法や信者を守るため武装した姿をしています。 |
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上記を含め、約60件の什宝を展示しております。 |
| コ川記念財団常設展示 |
ご あ い さ つ
〜コ川記念財団 常設展示にあたって〜
コ川宗家 第十八代当主
(財)コ川記念財団
理事長 コ 川 恒 孝
江戸幕府開府400年に当たる平成15年(2003)4月に、多くの方々から御支援を頂いて、財団法人コ川記念財団を設立いたしました。
コ川宗家(将軍家)伝来の歴史資料を保存、管理するとともに調査研究し、公開することを目的として設立した財団の常設展示を、コ川家と関係の深い日光の地でできますことは、大変喜ばしく思います。
季節ごとにテーマを決めて、日光山輪王寺宝物殿の所蔵品とともに、コ川記念財団の所蔵品を一堂に展示することで、江戸幕府にとって日光が果たした役割や意味を、改めて考えるきっかけとなれば幸いです。
| 徳川将軍家伝来の書画 |
今回の展示では、徳川宗家(将軍家)に伝来した絵画と書蹟を御覧いただくことにいたしました。『源氏物語』の各帖から興味深い場面を抜き出して絵画化した「源氏物語絵巻」や流麗な筆致で書かれた「源氏物語月次」。
写生を重視して平明で写実的な円山派画風をおこした円山応挙(1733〜95)の筆による「鶴亀図」。鶴と亀は、いずれも寿命が長いとされることから縁起をかついで祝儀や長寿の象徴として用いられました。狩野探幽の門人鶴沢探山を祖として京都で栄えた鶴沢派・探真(1834〜93)の筆による「萩に鶉図」。日本古来の妖怪十五種(轆轤首・家に憑く妖怪・ぬっぺふぼう・牛鬼・一ッ目小僧・煙々羅・元興寺・濡女・木霊・影法師・後目・ほむら火・わらわら・毛羽毛現・見越を描いた「妖怪図巻」等々。
どの作品も巧みな筆使いで、対象が生き生きと描かれており、これらの絵画や書蹟から長く泰平の世が続いた江戸文化の一端をお感じいただけることと思います。
| 展 示 品 目 録 |
| 源氏物語月次詞 |
| 萩に鶉図 鶴沢探真筆 |
| 弥勒壺之記 春屋筆 |
| 源氏物語絵巻 |
| 妖怪図巻 |
| 鶴亀図 伝円山応挙筆 |
| 京都祇園祭之図 田中有美筆 |