【過去の企画展】 【お陰様で好評裡に終了いたしました。】
| 第129回企画展 「仏と神」〜日光山の神仏習合〜 |
平成20年6月6日(金)〜8月6日(水)
むかし日本では、自然崇拝(しぜんすうはい)(アニミズム)の神、神祇信仰(じんぎしんこう)の神(イザナギ、イザナミなど)、祖先神・氏神(うじがみ)など多く神々が信仰されていました。大陸から仏教が伝えられた時、古来より信仰されてきたこれらの神(かみ)に併せ、外国の神である仏(ほとけ)を受け入れ、同時に信仰することは、私達の祖先にとって違和感のないことでした。「仏法を信じ」「神道を尊ぶ」日本人は、仏も神も大事にしてきました。即ち複数の宗教を受け入れ、同時に信仰してきたのです。
日光における信仰の歴史は、山岳宗教・仏教・神道が入り交じった宗教的霊地として栄えていたことが、男体山頂遺蹟や各地に遺る宝物からわかります。仏教公伝からさほど遠くない奈良朝より山岳信仰と仏神への信仰が混じり合って信仰され、平安時代後期になると本地垂迹(ほんじすいじゃく)思想が広まりました。理想の釈迦を本とし、歴史上に現れた現実の釈迦が垂迹であるとする仏教の発想が、仏と神の間で説かれるようになったのです。仏が本地で、神が垂迹である、仏と神は同一である、とされたのです。鎌倉期になり熊野修験の影響を受けた三山信仰が広まると、日光三所権現(にっこうさんじょごんげん)信仰が体系化されました。男体・女峰・太郎の山々を御神体とみるもので、
なんたいさん おおなむちのみこと ふたらさん ごんげん しんぐう せんじゅ かんぜおんぼさつ 男体山 − 大己貫命 − 二荒山権現 − 新宮 − 千手観世音菩薩 にょほうさん たごりひめのみこと たきのお ごんげん たきのお あみだ にょらい 女峰山 − 田心姫命 − 瀧尾権現 − 瀧尾 − 阿弥陀如来 たろうさん あじすきたかひこねのみこと たろうさん ごんげん ほんぐう ばとう かんぜおんぼさつ 太郎山 − 味耜高彦根命 − 太郎山権現 − 本宮 − 馬頭観世音菩薩
となります。日光山の大本堂である三仏堂(さんぶつどう)は、この日光三所権現の本地仏(ほんじぶつ)である千手観音・阿弥陀如来・馬頭観音を祀(まつ)る御堂です。
日光山において、仏と神は明治4年に当地で施行された神仏分離まで区別されることなく共に信仰されてきました。日本人のおおらかな宗教観を顕著に示す神仏習合の宝物を通し、仏と神を同時に信仰した祖先の姿を思い起こしながら、信仰の本来の意味を考えてみてください。
| 展示品のご紹介 ※ 予告なく変更する場合があります。 |
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![]() 【重要文化財】 板絵著色「役行者八大童子像」 日光山輪王寺蔵 |
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![]() 鋳造「男神座像・女神半跏像」 日光山輪王寺蔵 |
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![]() 「日光三所権現御正体」 日光山輪王寺蔵 |
![]() 「天海大僧正」像 日光山輪王寺蔵 |
上記を含め、約60件の什宝を展示しております。 |
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| コ川記念財団常設展示 |
ご あ い さ つ
〜コ川記念財団 常設展示にあたって〜
コ川宗家 第十八代当主
(財)コ川記念財団
理事長 コ 川 恒 孝
江戸幕府開府400年に当たる平成15年(2003)4月に、多くの方々から御支援を頂いて、財団法人コ川記念財団を設立いたしました。
コ川宗家(将軍家)伝来の歴史資料を保存、管理するとともに調査研究し、公開することを目的として設立した財団の常設展示を、コ川家と関係の深い日光の地でできますことは、大変喜ばしく思います。
季節ごとにテーマを決めて、日光山輪王寺宝物殿の所蔵品とともに、コ川記念財団の所蔵品を一堂に展示することで、江戸幕府にとって日光が果たした役割や意味を、改めて考えるきっかけとなれば幸いです。
| 東照大権現 〜家光公の霊夢像〜 |
三代将軍家光は、家康が江戸に幕府を開いた翌年の慶長9年(1604)に生まれ、翌10年には父秀忠が二代将軍を継いだので、生まれながらの将軍と言われました。
元和2年(1616)、家康が逝去し、遺言により遺体は久能山へ吉田神道の作法にのっとって埋葬され、江戸の増上寺にも仏式の霊廟が建立されました。翌3年、天海僧正の主張により天台系の山王神道に主張に基づいて、後水尾天皇から「東照大権現」の神号が勅許され、久能山から日光山へ改葬されました。「東照大権現」とは、初代家康の勅諡号です。
家光は祖父家康を神として尊崇し、11歳で祖父を亡くして以来、事あるたびに「権現様」の神意を仰ぎ、たびたび夢の中でもその姿を拝しました。夢の中で拝した祖父家康を、御用絵師などに描かせたお姿が「東照大権現像 霊夢像」として、コ川宗家や日光山輪王寺に残されています。コ川宗家には「霊夢像」以外にも、天海僧正が賛をした「東照大権現像」や、近親者が拝礼した「東照宮御影」などが伝来しています。
家光は東照社を“社”から“宮”へ格上げすることを望み、正保2年(1645)に、後光明天皇から日光東照社に対して宮号が宣下されました。日光の社殿の大造営(再建)を行った家光は、家康が祀られている日光東照宮へ、嗣子時代を含めて25年間に10回も参詣しました。祖父家康への信仰の深さがうかがえます。
家光は、家康の側に葬られることを望み、それに従って建立されたのが日光の大猷院廟(たいゆういんびょう)です。本展示とあわせて大猷院廟を参拝し、家光の時代に思いを馳せていただければと思います。
平成20年 6月 コ 川 記 念 財 団
理事長 コ 川 恒 孝
展 示 品 目 録 『東照権現像』 (霊夢)狩野探幽筆 1幅 『東照権現像』 (霊夢)狩野探幽筆 1幅 『東照権現像』 (霊夢) 1幅 『東照権現像』 (4月17日拝礼)(複製) 1幅 『伝徳川家康手形』 1点 『是』 1幅 『徳川家光像』 1幅
(財)コ川記念財団 http://www.tokugawa.ne.jp 〒151-0064 東京都渋谷区上原2-35-5-203 TEL03-5790-1110・2620 日光山輪王寺宝物殿と久能山東照宮博物館の2館でコ川記念財団の常設展示を行っています。 機会がありましたら、久能山東照宮へもお出かけ下さい。 |
![]() 久能山 東照宮 博物館 http://www.toshogu.or.jp 〒422-8011 静岡市駿河区根古屋390 TEL054-237-2437 徳川家康の遺品や歴代将軍の甲冑などを展示しています。 【開館時間】 午前9時〜午後5時 【休館日】 年中無休 【交通機関】 東名静岡または清水I.Cより日本平まで約20分 JR静岡駅よりしずてつバス「日本平行き」 【駐 車 場】 日本平駐車場200台を利用(無料) 〔日本平〕よりロープウェイにて5分 久能山東照宮博物館における コ川記念財団常設展示 5月20日(火)〜7月14日(月) 「初代家康・二代秀忠の画像と書画」 (開催中) 7月15日(火)〜8月29日(金) 「十四代将軍家茂 ―その人と時代―」 ※展示内容・展示期間は、予告なく変更する場合があります。詳しくは電話にてお問い合せ下さい。 |