【過去の企画展】 【お陰様で好評裡に終了いたしました。】
| 第130回企画展 日 光 参 拝 |
平成20年8月8日(金)〜10月8日(水)
1999年12月、日光山はユネスコ世界文化遺産として登録されました。現在、世界各国から多くの観光客が訪れています。では過去にはどのような人々が訪れていたのでしょうか。
766年、勝道上人(しょうどうしょうにん)が日光山(にっこうざん)を開山すると、関東近郊などから修験者(しゅげんじゃ)が訪れるようになります。またこの時代、空海や円仁(えんにん)が日光を訪れたという来山説もあります。その後、鎌倉末期〜室町時代にかけての日光山では、日光修験という独自の修行が盛んに行われました。この頃の日光山には堂塔・僧坊が増え、大変栄えていました。しかし安土桃山時代、豊臣秀吉公の反勢力である北条氏に日光山衆徒が協力したため、大部分の領地が没収となり一時衰退しますが、徳川家康公が江戸幕府を開府した後、天海(てんかい)大僧正が日光山貫主(かんす)に任命されます。天海大僧正によって寺跡の再興や堂社の修繕等が行われ、日光山は一大霊場として復興しました。
東照宮(家康公霊廟)、大猷院(たいゆういん・3代将軍家光公霊廟)が日光山に建立されると、法要の際、将軍家・朝廷(ちょうてい)から日光へ将軍・使者が参詣するようになります。朝廷からは東照宮へ幣帛(へいはく)を奉納するため、毎年「例幣使(れいへいし)」と呼ばれる勅使が日光を訪れました。彼らが使用した街道は現存しており、例幣使街道と呼ばれています。またこの時代、琉球(りゅうきゅう・沖縄)・朝鮮からもまた、使者が訪れています。当時、琉球は独立した国家であり、使節団が江戸城への訪問、将軍霊廟へ奉納品などを贈る事がありました。朝鮮からは、江戸時代を通して12回通信使が訪れましたが、そのうち3回は日光へ参詣し、様々な品を奉納しています。こうした人々以外にも松尾芭蕉・徳川光圀(みつくに)公など、江戸時代に様々な人々が訪れた記録があります。
幕末から明治にかけての日光は、観光地、夏の避暑地として、文化人や外国人が訪れる場所となり大いに賑わいました。
今回の展示では、日光を訪れた人達を、宝物を通してご紹介したいと思います。
| 展示品のご紹介 ※ 予告なく変更する場合があります。 |
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![]() 木造「薬師如来 坐像」 円空作 【栃木県指定 有形文化財】 日光山輪王寺蔵 |
![]() 「勝道菩薩 尊容」 日光山輪王寺蔵 |
![]() オランダ国・献上品「ユニコーンの角」 日光山輪王寺蔵 |
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上記を含め、約60件の什宝を展示しております。 |
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| コ川記念財団常設展示 |
ご あ い さ つ
〜コ川記念財団 常設展示にあたって〜
コ川宗家 第十八代当主
(財)コ川記念財団
理事長 コ 川 恒 孝
江戸幕府開府400年に当たる平成15年(2003)4月に、多くの方々から御支援を頂いて、財団法人コ川記念財団を設立いたしました。
コ川宗家(将軍家)伝来の歴史資料を保存、管理するとともに調査研究し、公開することを目的として設立した財団の常設展示を、コ川家と関係の深い日光の地でできますことは、大変喜ばしく思います。
季節ごとにテーマを決めて、日光山輪王寺宝物殿の所蔵品とともに、コ川記念財団の所蔵品を一堂に展示することで、江戸幕府にとって日光が果たした役割や意味を、改めて考えるきっかけとなれば幸いです。
| 徳川家伝来の日本画 |
今日一般的に“御用絵師”、あるいは、“お抱え絵師”という呼称は、江戸時代に将軍家や大名家に家臣として仕えた絵師に用いられています。江戸幕府は、元和7年(1621)に狩野守信(探幽)を御用絵師に任命しました。続いて弟の尚信、さらに末弟の安信を京都から呼寄せて、幕府の御用絵師に任じました。後には、絵師の制度を充実させて、奥絵師と表絵師を設けました。
いつの時代においても、御用絵師というのは、宮廷、社寺、将軍家、大名、武家等々といった依頼主の求めに応じて作品を制作した画家であり、その報酬は描いた作品、あるいは行った仕事に対してのみ支払われる場合もありましたが、江戸幕府の奥絵師は、それぞれ所領扶持を得ており、毎月決まった日に出仕する定めとなっていました。
奥絵師は、江戸城本丸大奥の御絵部屋に月に6回出仕して、御目見以上御同朋格の家格を持つ狩野4家及び土佐派の2家のことでした。表絵師とは、出仕義務がなく、御家人格の12家の狩野派の画家のことでした。狩野家が、幕府の御用絵師となると、諸藩の多くも狩野派の画家を登用して、狩野派の絵画は全国的な武家絵画になりました。
一方、江戸時代には幕府や諸藩の御用絵師以外にも多くの画家たちが活躍しました。町人が中心となり創り出した俵屋宗達・尾形光琳の琳派、京都で花開いた円山応挙の円山派などがあります。他にも与謝蕪村などの文人画、葛飾北斎などの浮世絵といった多くの様式が誕生しました。
幕府瓦解後も、徳川家では近代日本美術に大きな足跡を残した川村清雄(1852〜1934)をヨーロッパ・アメリカに留学させるなど、絵画への理解は深いものでした。
今回の展覧会では、徳川家に伝来した日本画を紹介して、近世から近代にかけての徳川家と絵画の関係を御覧いただきたく存じます。
平成20年8月 コ 川 記 念 財 団
展 示 品 目 録
鶴亀図(鶴)
丸山応挙 畢
(1733-95)
鶴亀図(亀)
丸山応挙 畢
(1733-95)
萩に鶉図
I沢探真 畢
(1834-93)
朱子像
狩野安信 畢
(1613-85)
人麿像
近衛信伊 畢
(1565-1614)
祇園祭図
田中有美 畢
(1840-1933)
渡宋天神像
津田辨作 筆
(財)コ川記念財団 http://www.tokugawa.ne.jp 〒151-0064 東京都渋谷区上原2-35-5-203 TEL03-5790-1110・2620 日光山輪王寺宝物殿と久能山東照宮博物館の2館でコ川記念財団の常設展示を行っています。 機会がありましたら、久能山東照宮へもお出かけ下さい。 |
![]() 久能山 東照宮 博物館 http://www.toshogu.or.jp 〒422-8011 静岡市駿河区根古屋390 TEL054-237-2437 徳川家康の遺品や歴代将軍の甲冑などを展示しています。 【開館時間】 午前9時〜午後5時 【休館日】 年中無休 【交通機関】 東名静岡または清水I.Cより日本平まで約20分 JR静岡駅よりしずてつバス「日本平行き」 【駐 車 場】 日本平駐車場200台を利用(無料) 〔日本平〕よりロープウェイにて5分 久能山東照宮博物館における コ川記念財団常設展示 7月15日(火)〜8月29日(金) 「十四代将軍家茂 ―その人と時代―」(開催中) 8月30日(日)〜10月27日(月) 「天璋院篤姫と激動の幕末」 ※展示内容・展示期間は、予告なく変更する場合があります。詳しくは電話にてお問い合せ下さい。 |