【過去の企画展】

【お陰様で好評裡に終了いたしました。】


 第131回企画展 江戸時代の日光 T 

平成20年10月10日(金)12月10日(水)

 奈良時代に開かれた日光山は、徳川初代将軍家康公が東照大権現(とうしょうだいごんげん)として祀(まつ)られて以降、大きな発展を遂げます。当山第53世貫主(かんす)天海大僧正(てんかいだいそうじょう)によって、古来より日光独自に信仰されてきた日光三所権現(にっこうさんじょごんげん)の形態を取り入れた東照三所権現(東照大権現・山王権現(さんのうごんげん)・摩多羅神(またらしん))が勧請(かんじょう)され、鎌倉以来途絶えていた皇族門主(もんしゅ)が復活し、江戸を護(まも)る一大霊場としてその面目を一新したのです。

 遺体は一度久能山(くのうざん)に葬り、一周忌が過ぎてから日光山に遷葬、「関八州の鎮守となろう」という自身の遺言通り「東照大権現(=東に照り輝く神)」として日光に祀られた徳川家康公。家康公の信任厚く、秀忠公・家光公と三代の宗教的顧問を務めた天海大僧正が描いた日光山は、江戸を護り国家の安寧(あんねい)をもたらす「要(かなめ)」として、東照大権現の神威を広く知らしめることにより徳川将軍家・徳川幕府を精神的にサポートする、宗教的拠り所であったのです。

 家光公は自らの遺言で、死して後も東照大権現の側近くに仕えたいと、日光に大猷院(たいゆういん)として祀られました。歴代将軍が社参と称して自ら日光に詣(もう)でることは19回に及び、朝廷からは勅使(ちょくし)が毎年奉幣(ほうへい)し、琉球・朝鮮・オランダの使節も日光を参詣しました。江戸時代を通じ東照大権現の神威は絶大で、将軍は東照大権現を崇(あが)め、日光を聖地として尊んで天下泰平の世を治めたのです。

 徳川将軍家また徳川幕府にとっての日光が、いかに大切な役割を果たしていたか、それは、東照宮の豪華絢爛なたたずまい、大猷院の壮麗さ、そして、今なお遺る奉納品や所用具の精緻な美しさが雄弁に物語っています。この度は、輪王寺に伝えられた仏画・工芸品など、当代の優品を取りそろえ展示致しました。江戸時代の日光、当時の様子を思い浮かべながらご覧いただければ幸いです。



展示品のご紹介

※ 予告なく変更する場合があります。

「大般若十六善神」

日光山輪王寺蔵


「天海大僧正」像

日光山輪王寺蔵













青貝摺(あおがいずり)
「経箱と経机」


日光山輪王寺蔵

舞楽「青海波」の太刀(たち)
【国指定 重要文化財】

日光山輪王寺蔵



舞楽「太平楽」の甲(かぶと)
【国指定 重要文化財】

日光山輪王寺蔵



銀製装飾「宝船」
伝・北白川能久親王所持

日光山輪王寺蔵

舞楽「太平楽」の肩喰(かたくい)
【国指定 重要文化財】


日光山輪王寺蔵

第131回宝物殿展示  「江戸時代の日光 T」  主要出陳宝物一覧
徳川家康公 (写真パネル)
天海大僧正像
七条袈裟
青磁香炉 
薬師十二神将
青貝摺経机・経箱
装飾法華経
舞楽装束 袍・下襲 −青海波−
舞楽装束 飾太刀 −青海波−
舞楽面 陵王
舞楽装束 甲 −太平楽−
舞楽装束 肩喰・帯喰 −太平楽−
舞楽装束 帯喰(三臈) −太平楽−
絹本著色 釈迦三聖
大般若十六善神像
虚空蔵菩薩像
千手観音曼荼羅
一面器  伝天海大僧正所用
華曼
法華経 普門品 
東照宮三十三回忌追善木綿襷和歌
詩懐紙
銀製飾物 宝舟
絹本著色 薬師如来像
阿弥陀八大菩薩像
上記を含め、約60件の什宝を展示しております。
詳しくはお問い合せ下さい。

電話 0288−54−0531


コ川記念財団常設展示
ご あ い さ つ 

〜コ川記念財団 常設展示にあたって〜
コ川宗家 第十八代当主
(財)コ川記念財団   
理事長 コ 川 恒 孝
 江戸幕府開府400年に当たる平成15年(2003)4月に、多くの方々から御支援を頂いて、財団法人コ川記念財団を設立いたしました。

 コ川宗家(将軍家)伝来の歴史資料を保存、管理するとともに調査研究し、公開することを目的として設立した財団の常設展示を、コ川家と関係の深い日光の地でできますことは、大変喜ばしく思います。

 季節ごとにテーマを決めて、日光山輪王寺宝物殿の所蔵品とともに、コ川記念財団の所蔵品を一堂に展示することで、江戸幕府にとって日光が果たした役割や意味を、改めて考えるきっかけとなれば幸いです。

四代家綱・五代綱吉の書画
 慶安四年(1651)、三代家光の逝去により、数え十一歳で将軍宣下をうけた四代家綱は、江戸幕府で初めての幼将軍となりました。この年、由井正雪らによる幕府への反逆行為(慶安事件)が発覚するなど、将軍就任当初は政情不安の感もありましたが、酒井忠勝・松平信綱・阿部忠秋ら先代の遺臣が幕閣を固め、将軍補佐となった保科正之の後見を得て、幕府の支配体制はより強固なものとなっていきました。家綱の治世は29年に及びましたが、生来病弱であったため政策運営は幕閣による協議の上で執り行われました。その嗜好は、特に画技や茶の湯・幸若舞【こうわかまい】などに向いていたようです。社会秩序の安定期に幼少期より将軍職を勤め、ゆったりと遊芸を楽しんだ家綱の手になる絵画は、歴代将軍の中で最も多く伝えられています。

 また継嗣のなかった兄家綱の跡を襲うことになった綱吉は、将軍就任早々人心を一新し、腹心の諸士を側近に登用して強力な指導体制を築きました。弛緩しつつあった幕府機構の綱紀を粛正し、大名・幕臣・代官などへの統制を強めた施政は天和の治と称されます。学問興隆に尽力し、儒学を重んじた好学の君主として知られる綱吉もまた多くの書画を遺しています。
今回の展覧会では、徳川宗家に伝来した四代家綱・五代綱吉の書画を通して、その人物像の一端を感じていただきたく存じます。

  平成20年10月

                           財団法人 コ 川 記 念 財 団

展 示 品 目 録

松竹梅

家綱


白雲の

家綱


闘鶏図

家綱

 

仁義礼智信

綱吉 筆



五位鷺図

綱吉




竹に雄鶏図

綱吉 筆


うさぎ図

綱吉 筆


 
(財)コ川記念財団
   http://www.tokugawa.ne.jp

   〒151-0064 東京都渋谷区上原2-35-5-203 TEL03-5790-1110・2620

 日光山輪王寺宝物殿(栃木県日光市)と久能山東照宮博物館(静岡県静岡市)の2館で、
 コ川記念財団の常設展示を行っています。

 機会がありましたら、久能山東照宮へもお出かけ下さい。


 久能山 東照宮 博物館
   http://www.toshogu.or.jp

   〒422-8011 静岡市駿河区根古屋390 TEL054-237-2437

     徳川家康の遺品や歴代将軍の甲冑などを展示しています。

   【開館時間】 午前9時〜午後5時  【休館日】 年中無休 

   【交通機関】 東名静岡または清水I.Cより日本平まで約20分
            JR静岡駅よりしずてつバス「日本平行き」

   【駐 車 場】 日本平駐車場200台を利用(無料)
           〔日本平〕よりロープウェイにて5分



   久能山東照宮博物館における コ川記念財団常設展示

     8月30日(日)〜10月27日(月)   「最後の将軍 徳川慶喜」(開催中)  

    10月28日(日)〜12月26日(金)   「天璋院篤姫と激動の幕末」


  ※展示内容・展示期間は、予告なく変更する場合があります。詳しくは電話にてお問い合せ下さい
《展覧会情報》

  【企画展】 「徳川将軍家ゆかりの女性」  会場:江戸東京博物館 6階常設展示室

          12月2日(火)〜1月25日(日)  休館日 : 12/8、12/22、12/28〜1/1、1/5

                            電話 03-3626-9974 (江戸東京博物館)


このページを閉じる