【過去の企画展】 【お陰様で好評裡に終了いたしました。】
| 第135回企画展 宝物に見る動植物 |
平成21年6月11日(木)〜8月4日(火)
動物や植物は、古来から人間にとって身近な存在であり、現在まで信仰・趣味・食・飼育など様々なかたちで生活の中に浸透しています。それらは土器や装飾品・絵柄・陶器などから見て取れます。古代の日本では狐・鹿・猿など様々な動物が神・神使(しんし)として信仰対象とされます。それら動物の怒りは厄災(やくさい)をもたらすと考えられ、祀り祈願することで厄災を免れようとしました。また鮫・狼などの牙はその威力を身につけるものとされ、強い動物の力を自身に身につけようとしていたようです。食としての必要性・信仰対象である反面、動物は人間の脅威として恐れられていたのです。
外国との交易によって日本へ入ってきた動物像もあります。想像上の動物として龍があります。中国・インドより日本に伝わり、近現代になると西洋のドラゴン像が伝来、龍のイメージは多様化しました。また虎(とら)や獅子(しし)なども中国から伝来し、仏画や絵画・装飾品などに取り入れられました。江戸時代には諸外国より珍しい道具類に混じり珍禽類(ちんきんるい)・珍獣類(ちんじゅうるい)・食料・植物などが、将軍・大名・豪商などの見世物として、調査研究・栽培用として輸入されました。8代将軍徳川吉宗が象を輸入した事もあります。長崎から江戸へ運搬する道中は一般庶民に対しても充分な見世物となりました。
江戸時代は、将軍や大名はもちろんの事、一般家庭でも食・生活のため以外に、身近において楽しむための飼育が行われるようになり、鳥や犬・金魚などの魚類・昆虫類等、鑑賞する趣味が広がります。また、この時代は園芸が盛んになり、多くの園芸趣味が多様な品種の植物を生み出しました。詳しい形等を写実的に描いた植物図鑑や動物図鑑の類が作成され始めます。俳諧・狂歌の愛好者用の図鑑等も刊行されました。また、草書学者によって多様な図譜が作成されたのも同じ頃です。地域によって名称の異なる動物呼称の整理調査のために図が必要でした。幕府によって行われた諸国名産物調べも判りにくいものは写実的な絵を添えるなど、こうした事から、江戸時代は動植物の研究が大きく発展した時代といえます。
輪王寺所蔵の宝物は、東照宮・大猷院への献上品等が主となりますが、それらには豪華な装飾や様々な細工が施され、草花・昆虫・動物のデザインが仏画・経典等に描かれていることもあります。特に植物は様々な部分に使用されており、細かな描写や唐草に草花をあしらったデザインやが数多く見られます。
今回の展示では、荘厳具・将軍家への奉納品・献上品など様々なものに動植物がデザインされた資料を江戸期を中心として紹介したいと思います。
日光山 輪王寺
| 展示品のご紹介 ※ 予告なく変更する場合があります。 |
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![]() 「 禁裏御贈経・内箱 」 (家康公100回忌) 日光山輪王寺蔵 |
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![]() 「 竹虎 」 (獅子鍾馗・竹虎・龍三幅対) 日光山輪王寺蔵 |
![]() 「 獅子鍾馗 」 (獅子鍾馗・竹虎・龍三幅対) 日光山輪王寺蔵 |
![]() 「 龍 」 (獅子鍾馗・竹虎・龍三幅対) 日光山輪王寺蔵 |
![]() 「 馬面 」 栃木県指定 有形文化財 日光山輪王寺蔵 |
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上記を含め、約60件の什宝を展示しております。 |
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| コ川記念財団常設展示 |
ご あ い さ つ
〜コ川記念財団 常設展示にあたって〜
コ川宗家 第十八代当主
(財)コ川記念財団
理事長 コ 川 恒 孝
江戸幕府開府400年に当たる平成15年(2003)4月に、多くの方々から御支援を頂いて、財団法人コ川記念財団を設立いたしました。
コ川宗家(将軍家)伝来の歴史資料を保存、管理するとともに調査研究し、公開することを目的として設立した財団の常設展示を、コ川家と関係の深い日光の地でできますことは、大変喜ばしく思います。
季節ごとにテーマを決めて、日光山輪王寺宝物殿の所蔵品とともに、コ川記念財団の所蔵品を一堂に展示することで、江戸幕府にとって日光が果たした役割や意味を、改めて考えるきっかけとなれば幸いです。
| 二代 秀忠の画像と書 |
二代将軍秀忠は、天正7年(1579)4月7日に徳川家康の三男として、遠江浜松城で生まれました。長兄の信康が自害、次兄秀康が羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)の養子となったため、家康の世子となります。秀忠の幼名は長松といい、天正18年(1590)に秀吉に拝謁を遂げ、元服し、秀吉の名から一字貰い秀忠と名乗りました。
慶長10年(1605)に父家康より将軍職を譲り受けますが、実権は駿府にいる家康が握り、秀忠は忠実に父に従い、自身は東国を中心とする大名の統制にあたりました。家康没後は貿易の統制の他、武家諸法度・禁中並公家諸法度などを定め、大名の統制と幕政の確立に努めます。対外政策としては中国船以外の外国船の来航を平戸・長崎に限定し、武器輸出の禁・海賊行為の禁などの原則をつくりました。このようにして秀忠は将軍として敏腕を振るい、幕府権力の強化に努め体制の基礎を固めます。また、5女和子(東福門院)を後水尾天皇のもとへ入内させ、寛永4年(1627)の紫衣事件を通して、後水尾天皇を退位に追い込み、自らの孫にあたる明正天皇を即位させるなど、朝廷に対しても影響力を強めます。元和9年(1623)年には、家康にならい息子家光に将軍職を譲り、江戸城西丸に移り大御所として将軍を後見しました。
律儀で穏和な性格と伝えられている秀忠は、茶の湯や学問を好み、和歌や連歌を詠んだ文人であったと言われております。書に関しては、幼年より書道にいそしんだことが知られ、つねに王羲之の『聖教序』を臨本に用いていたと伝えられています。
今回の展示では、コ川宗家に伝来した秀忠の画像とともに直筆の和歌や書を展示します。これらの作品を通して、秀忠の人物像の一端を感じていただきたく存じます。
平成21年6月
財団法人 コ 川 記 念 財 団
![]() 「 コ川秀忠像 」 (複製) コ川記念財団蔵 |
![]() 一行 「 南無天満大自在天神 」 コ川秀忠 書 コ川記念財団蔵 |
![]() 「 猿引図 」 コ川秀忠 画 コ川記念財団 蔵 |
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![]() 「 古歌抜書 」 コ川秀忠 書 コ川記念財団 蔵 |
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![]() 和歌懐紙 「 吹く風に 」 コ川秀忠 書 コ川記念財団 蔵 |
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![]() 和歌色紙 「 袖のうへに 」 コ川秀忠 書 コ川記念財団 蔵 |
![]() 和歌色紙 「 有明の 」 コ川秀忠 書 コ川記念財団 蔵 |
(財)コ川記念財団 http://www.tokugawa.ne.jp 〒151-0064 東京都渋谷区上原2-35-5-203 TEL03-5790-1110・2620 日光山輪王寺宝物殿(栃木県日光市)と久能山東照宮博物館(静岡県静岡市)の2館で、 コ川記念財団の常設展示を行っています。 機会がありましたら、久能山東照宮へもお出かけ下さい。 |
![]() 久能山 東照宮 博物館 http://www.toshogu.or.jp 〒422-8011 静岡市駿河区根古屋390 TEL054-237-2437 徳川家康の遺品や歴代将軍の甲冑などを展示しています。 【開館時間】 午前9時〜午後5時 【休館日】 年中無休 【交通機関】 東名静岡または清水I.Cより日本平まで約20分 JR静岡駅よりしずてつバス「日本平行き」 【駐 車 場】 日本平駐車場200台を利用(無料) 〔日本平〕よりロープウェイにて5分 久能山東照宮博物館でも、コ川記念財団の常設展示を行っております。 4月25日(土)〜6月26日(金) 「徳川慶喜と幕末の静岡」 6月27日(土)〜9月 4日(金) 「徳川家康の肖像画」 |