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 第139回企画展 輪王寺の行事 

平成22年2月11日(水)〜平成22年4月6日(火)

 日光山輪王寺は、奈良時代、勝道(しょうどう)上人によって開かれた古刹(こさつ)であり、一年を通して様々な行事を行っています。各行事にはそれぞれに伝統があり、古い伝説を伴うことも多くあります。行事を介して、輪王寺の伝統と共に日光に伝わる伝説などをご紹介致します。

 補陀洛山(ふだらくさん)(二荒山(ふたらさん))の登頂を目指した奈良時代の修行僧、勝道上人は、大谷川(だいやがわ)の激流に進路を阻(はば)まれてしまいます。一心に仏神に祈る上人一行の前に、首に髑髏(どくろ)を掛けた恐ろしい顔の神が現れ、昔、三蔵法師(さんぞうほうし)の危難を救った深沙大王(じんじゃだいおう)と名乗り、手にした2匹の蛇を投げて橋を架けました。蛇の背にみるみる山菅(やますげ)が生い茂ると上人一行は無事大谷川を渡り、対岸に草庵(四本龍寺(しほんりゅうじ))を結びました。766年、日光山の始まりです。山菅の蛇橋の後には丈夫な橋が架けられ、後に神橋(しんきょう)と名付けられました。深沙王を祀(まつ)る御堂は神橋の北岸にあり、現在も毎年3月1日に法楽が行われています。

 平安時代になると、下野国(しもつけのくに)(栃木県)出身の第三代天台座主、慈覚大師(じかくだいし)円仁(えんにん)が日光に来山したと伝えます。円仁和尚が唐より伝えた常行堂(じょうぎょうどう)・法華堂(ほっけどう)が建立され、日光山の中心として栄えました。お正月に、一年のご祈祷を行う修正会(しゅしょうえ)が行われるのがこの常行堂です。修正会では、お経を唱えながら御本尊の周囲を巡る常行三昧(じょうぎょうざんまい)の法要を行い、最後に午王(ごおう)加持の祕法が行われます。午王法印(ごおうほういん)は滅罪、極楽往生の印であり、火防(ひぶせ)の印でもあります。また、この御堂に祀られる摩多羅神(またらじん)は秘仏で、そのお姿を見た人はいません。江戸時代に描かれた画像によれば、鼓を持ち、踊っているかの様な二童子を従え、頭上に北斗七星を頂くお姿の不思議な神様です。

 江戸時代には、徳川将軍三代に重用された慈眼大師(じげんだいし)天海(てんかい)が第53世貫主(かんす)として日光山を治めました。天海大僧正は、先の時代に疲弊(ひへい)した山内(さんない)を整備、堂社や行事の復興に尽力します。大変な学問僧で、蔵書の数は日光山だけで一万冊に及び、天海蔵(てんかいぞう)と称して世界唯一の貴重本などを伝えます。また天海大僧正は、平安時代の俊傑、慈恵大師(じえだいし)良源(りょうげん)を深く尊崇されました。現在も日光では慈恵・慈眼大師を「両大師さま」として深く信仰されています。

 奈良時代から現代まで、時代毎に様々な伝説を伝え伝統を守ってきた日光山のなかでも、最も特徴ある行事と言えば「強飯式(ごうはんしき)」です。「日光責め」とも呼ばれるこの儀式は、山伏が三升入りの大飯椀を「喰え喰え」と責めるもので、江戸時代までは山内各地の堂社院坊でそれぞれ行われていました。現在は4月2日に輪王寺本堂(三仏堂(さんぶつどう))で行われています。勝道上人開山より、山伏が入峰(にゅうぶ)修行の際、行場(ぎょうば)の御本尊にお供えした御供(ごくう)を持ち帰り、人々に分かち与えたのが始まりと伝えられ、その後日光三社権現(にっこうさんしゃごんげん)信仰が確立すると、日光三社から御供を頂く儀式となりました。強飯を頂いた者は、日光三社の加護により、七難即滅、七福即生、家運長久などが成就すると言われます。

日光山 輪王寺

年中行事一覧
1/1
1/1-7
1/3
1/14
歳旦会、年始会、年賀式 
御祈祷、修正会
毘沙門天縁日、元三会
慈覚会
2/3
2/13
2/15
2/22
節分会
小玉堂法楽
涅槃会
太子講法楽
3/1
3/8
3月
深沙大王法楽
金剛童子尊縁日
春期彼岸会
4/1
4/2
4/8
4/19
4/20
開山会(勝道上人御祥忌)
強飯式(三天合行供)
仏生会(花祭り)
大猷院殿(家光公)御逮夜法要
大猷院殿御祥月法要
5/14
5/17
5/18
5/28
照光院殿遠忌
東照講法楽、延年舞
開創会
行者堂法楽
6/4
6/8
6/18
山家会(伝教大師御遠忌)
大日堂法楽
中禅寺観音講
7/13-16
7/14
盂蘭盆供(盆供)
慈雲寺法楽
8/4
8/8
船禅頂
温泉時薬師堂法楽、採燈大護摩供
9月 秋季彼岸会
10/2
10/17
10/18
10/28
長講会(慈眼大師御遠忌)
東照講法楽
産の宮法楽
鎮護王院(公現法親王)御忌
11/24 天台会(天台大師御遠忌)
12/8
12/12
12/14
12/21
12/31
成道会(釈尊お悟りの日)
山神供
煤払供養
御供加持(お餅つき)
歳末会、除夜鐘
毎月1
毎月3
毎月18
毎月20
列祖(歴代門跡)総回向
毎月3 両大師(慈恵・慈眼大師)縁日護摩供
毎月18 経典読誦会。朝粥会
毎月20 御代々総回向(徳川家歴代)
1・5・9月8 薬師堂法楽、輪蔵法楽、五重塔法楽
7・8・9月10 論義
4/17・5/28 三社講論義
展示品のご紹介

※ 予告なく変更する場合があります。


たん ろう しょう
貪 狼 星

日光山輪王寺蔵


れん ちょう しょう

簾 貞 星

日光山輪王寺蔵


む  こく しょう

武 曲 星

日光山輪王寺蔵


北斗七星 面

日光山輪王寺蔵




天海大僧正 像

日光山輪王寺蔵








強飯式之図
(寛政11年)

日光山輪王寺蔵



日光山縁起絵巻 第一巻

 日光山輪王寺蔵




日光山縁起絵巻 第一巻


 日光山輪王寺蔵

上記を含め、約60件の什宝を展示しております。
詳しくはお問い合せ下さい。

電話 0288−54−0531

コ川記念財団常設展示
ご あ い さ つ 

〜コ川記念財団 常設展示にあたって〜
コ川宗家 第十八代当主
(財)コ川記念財団   
理事長 コ 川 恒 孝
 江戸幕府開府400年に当たる平成15年(2003)4月に、多くの方々から御支援を頂いて、財団法人コ川記念財団を設立いたしました。

 コ川宗家(将軍家)伝来の歴史資料を保存、管理するとともに調査研究し、公開することを目的として設立した財団の常設展示を、コ川家と関係の深い日光の地でできますことは、大変喜ばしく思います。

 季節ごとにテーマを決めて、日光山輪王寺宝物殿の所蔵品とともに、コ川記念財団の所蔵品を一堂に展示することで、江戸幕府にとって日光が果たした役割や意味を、改めて考えるきっかけとなれば幸いです。

幕末の将軍と御台所
 嘉永6年(1853)ペリー艦隊が浦賀に来航し、黒船の脅威に直面した徳川幕府は、旧来の発想では事態に対処できなくなり、戦争を避け国家の存立を第一義とする立場に基づいて、通信・通商関係を持たない米国の国書を受理し、開国へと方針を転換しました。

 ペリー来航直後に病没した12代将軍家慶の後を継ぎ、13代将軍となった家定(1824〜58)は、正室が続けて2名若くして病没したことから、雄藩・薩摩島津家から五摂家筆頭の近衛家の養女となった篤姫(天璋院)を後室として迎えました。

 日米和親条約締結の後、朝幕間が対立を深めてゆく政情のなか、病没した家定の継嗣として安政5年(1858)、紀伊徳川家より13歳で家茂が将軍職を継承しました。若き14代将軍家茂(1846〜66)は、新たな国の基本方針を確立するため懸命に改革を行い、幕藩体制の立て直しを図るとともに、公武一和を基調とした挙国体制を築くべく、文久2年(1862)に孝明天皇の皇妹和宮(静寛院宮)と結婚しました。自ら公武合体の実現、攘夷・鎖港に乗り出すことで政権を掌握することの正しさを証明する責務を負った家茂は、誠実に職務を全うし内外多難の政局を乗り切ろうとしましたが、慶応2年(1866) 幕府の命運を賭けた長州戦争の最中に、21歳で陣没しました。

 15代将軍となった慶喜(1837〜1913)は、政治体制変革の動きのなかで、翌慶応3年(1867)朝廷に政権を返上し、最後の将軍となりました。

 鳥羽伏見の敗戦後、江戸城大奥では、天璋院(篤姫)と静寛院宮(和宮)が徳川家の家名存続に尽力しました。 

 ここに展示する幕末の将軍、御台所の遺品を通して、日本が困難に直面した激動の時代将軍や大奥の生活の一端を感じて頂ければ幸いです。

平成22年2月

                     財団法人 コ 川 記 念 財 団
展示品のご紹介

※ 予告なく変更する場合があります。



徳川 家定 公像

 コ川記念財団・蔵



徳川 家茂 公像

 コ川記念財団・蔵


静寛院宮法号


コ川記念財団・蔵
    



和歌短冊
「なるかみ」
     


和歌短冊
「寄松祝」

13代 家定 生母
本寿院
(堅子)・筆

コ川記念財団・蔵
                  
「神心怡静」

「老鶴萬里心」



徳川家茂・筆

コ川記念財団・蔵



「婿引出」
雲 次         延 寿

 コ川記念財団・蔵



錦手秋草文竹形文鎮


 コ川記念財団・蔵



錦手布袋水滴


 コ川記念財団・蔵



錦手六角香合


 コ川記念財団・蔵
上記を含め、約60件の什宝を展示しております。
詳しくはお問い合せ下さい。

電話 0288−54−0531



 
(財)コ川記念財団
   http://www.tokugawa.ne.jp

   〒151-0064 東京都渋谷区上原2-35-5-203 TEL03-5790-1110・2620

 日光山輪王寺宝物殿(栃木県日光市)と久能山東照宮博物館(静岡県静岡市)の2館で、
 コ川記念財団の常設展示を行っています。

 機会がありましたら、久能山東照宮へもお出かけ下さい。


 久能山 東照宮 博物館
   http://www.toshogu.or.jp

   〒422-8011 静岡市駿河区根古屋390 TEL054-237-2437

     徳川家康の遺品や歴代将軍の甲冑などを展示しています。

   【開館時間】 午前9時〜午後5時  【休館日】 年中無休 

   【交通機関】 東名静岡または清水I.Cより日本平まで約20分
            JR静岡駅よりしずてつバス「日本平行き」

   【駐 車 場】 日本平駐車場200台を利用(無料)
           〔日本平〕よりロープウェイにて5分



   久能山東照宮博物館でも、コ川記念財団の常設展示を行っております。

      12月8日(火) 3月 5日(金)  「三代家光とその時代」




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