【過去の企画展】

【お陰様で好評裡に終了いたしました。】


 第140回企画展 徳川家光公360年御遠忌特別展−1 

−大猷院御遠忌法要−

平成22年4月8日(木)6月8日(火)

 日光山輪王寺(りんのうじ)は、奈良時代天平神護(てんぴょうじんご)2年(766)に開かれた古刹(こさつ)です。開山以来、1240年余の長い歴史があります。平安時代の神仏習合、鎌倉・室町時代の修験(山伏(やまぶし))全盛を経て、江戸時代に入ると、当山貫主(かんす)天海大僧正が、徳川家康公を東照大権現(とうしょうだいごんげん)(東照宮)として当地に祀(まつ)ってから、徳川将軍家の祖廟としての日光山は、隆盛へと向かいました。やがて住職に、鎌倉時代から途絶えていた皇族の住職を迎えることになり、江戸時代を通じて門跡(もんぜき)(皇族・公卿出身者が住職する資格をもつ寺)を称する寺院となりました。

 徳川家光公は慶長9年(1604 )、2代将軍秀忠公と浅井長政の三女逵子(みちこ)(お江与(えよ)の方)との次男として誕生しました。秀忠公の嫡男長丸君は、慶長(けいちょう)7年(1602 )、2歳で夭逝(ようせい)していたため、将軍後継者としての誕生でもありました。幼名は、祖父家康公と同じく竹千代といい、元和9年の将軍宣旨(しょうぐんせんじ)に先立って、「家光」と改めています。

 家光公は、幼い頃より祖父であり初代の徳川将軍である家康公を慕い、尊敬していました。元和2年(1616 )、家康公が亡くなられてからも、思慕の念はいよいよ深く、自らを公の再来と念じたようです。寛永年間には、秀忠公の建立した東照社を、わずか1年7ヶ月というスピードで現在の規模に拡大しました。豪華を誇る現在の社殿は、この時の造替に拠るものです。また、日光社参(しゃさん)の回数は9回(または10 回とも)に登り、逝去(せいきょ)に当たっては、当山大黒山(だいこくやま)に眠る天海大僧正(家康公・秀忠公・家光公三代に篤く尊崇され、神君家康公の神威確立に貢献、日光山の中興の祖とも云われる天台僧)の側近くに、と遺言されました。その言葉通り、大猷院(たいゆういん)殿として、当地日光の東照宮と慈眼堂の側近くに、祀られています。

 本年は、家光公ご逝去(せいきょ)から360年の御遠忌(ごおんき)に当たります。大猷院では、家光公の御尊像特別公開を行います。それにあわせ宝物殿では徳川家光公特別展を開催し、大猷院参拝への足掛かりとするものです。

日光山 輪王寺

展示品のご紹介

※ 予告なく変更する場合があります。


熾盛光曼荼羅

日光山輪王寺蔵


重要文化財
東照権現像
(霊夢像)

日光山輪王寺蔵









殺生禁断令
(東山道)

日光山輪王寺蔵


大猷院殿 「御膳具」
(蒔絵)

 日光山輪王寺蔵
上記を含め、約60件の什宝を展示しております。
詳しくはお問い合せ下さい。

電話 0288−54−0531

コ川記念財団常設展示
ご あ い さ つ 

〜コ川記念財団 常設展示にあたって〜
コ川宗家 第十八代当主
(財)コ川記念財団   
理事長 コ 川 恒 孝
 江戸幕府開府400年に当たる平成15年(2003)4月に、多くの方々から御支援を頂いて、財団法人コ川記念財団を設立いたしました。

 コ川宗家(将軍家)伝来の歴史資料を保存、管理するとともに調査研究し、公開することを目的として設立した財団の常設展示を、コ川家と関係の深い日光の地でできますことは、大変喜ばしく思います。

 季節ごとにテーマを決めて、日光山輪王寺宝物殿の所蔵品とともに、コ川記念財団の所蔵品を一堂に展示することで、江戸幕府にとって日光が果たした役割や意味を、改めて考えるきっかけとなれば幸いです。

春の情景 −徳川家の遺宝−
  日本最古の和歌集である『万葉集』には、春を詠んだ歌が多く残されています。古来より、春は天候に恵まれた、希望に溢れる季節を象徴していました。立春から春分にかけて寒さが和らぐとともに、冬眠していた生物が動き始め、人々の生活にも希望と活力がもたらされます。特に梅は春の訪れをいち早く知らせる花として親しまれ、和歌や書画などの題材に用いられてきました。人々は新たな生命の始まりを期待し、その思いを春に咲く花や鳥たちに託していきます。

 14代将軍家茂の夫人である和宮は、文久元年(1861)10月に京都を発して江戸に下向しました。その際、兄である孝明天皇から香合と香木を拝領します。婚儀の祝にふさわしく、御苑の梅の木から作られた香合には梅と鶯が蒔絵されていました。梅は早春に咲く花であり、鶯は「春告げ鳥」として春の到来を知らせて鳴く鳥です。この春の情景が描かれた品には、朝廷と幕府の公武合体のために翻弄される妹宮への心配と幸せを願う気持ち、人心の安寧を望む心を感じ取ることができます。

 このほかにも、徳川将軍家には桜や藤、燕などの姿を描いた歌、遺愛品が多く残されています。ここに展示する将軍家伝来の品々を通して、春の麗らかな情景と、そこに込められた希望の一端を感じていただけましたら幸いです。


     平成22年4月

                       財団法人 コ 川 記 念 財 団


展 示 品 の ご 紹 介 (一部)


和歌短冊
「うくいすの」
「ちるとみて」

徳川家康・筆

(コ川記念財団・蔵)






和歌懐紙
「白雲の」

四代 徳川家綱・筆

(コ川記念財団・蔵)



懐紙挟・煙草入・煙管入
(金糸椿雉子模様刺繍)

和宮・所用

(コ川記念財団・蔵)




(象牙梅鶯文蒔絵枝折)

和宮・所用

(コ川記念財団・蔵)




(象牙椿雀文蒔絵枝折)

和宮・所用

(コ川記念財団・蔵)




(象牙藤燕文蒔絵枝折)

和宮・所用

(コ川記念財団・蔵)



和歌懐紙
「春の色に」

四代 徳川家綱・筆

(コ川記念財団・蔵)



桜花馬図

五代 徳川綱吉・筆

(コ川記念財団・蔵)



和歌集

楽宮 観浄院(喬子)・筆
(十二代家慶 正室)

(コ川記念財団・蔵)


展示品一覧
和歌色紙 「うくいすの」「ちるとみて」 徳川家康
桜花馬図 徳川綱吉
和歌懐紙 「白雲の」 徳川家綱
梅に鶯蒔絵香合・香木 「若木梅」 
懐紙挟・煙草入・煙管入 (金糸椿雉子模様刺繍)
 (象牙梅鶯文蒔絵枝折)
 (象牙椿雀文蒔絵枝折)
 (象牙藤燕文蒔絵枝折)
折紙 浄観院
和歌懐紙 「春の色に」 伝 天璋院



 
(財)コ川記念財団
   http://www.tokugawa.ne.jp

   〒151-0064 東京都渋谷区上原2-35-5-203 TEL03-5790-1110・2620

 日光山輪王寺宝物殿(栃木県日光市)と久能山東照宮博物館(静岡県静岡市)の2館で、
 コ川記念財団の常設展示を行っています。

 機会がありましたら、久能山東照宮へもお出かけ下さい。


 久能山 東照宮 博物館
   http://www.toshogu.or.jp

   〒422-8011 静岡市駿河区根古屋390 TEL054-237-2437

     徳川家康の遺品や歴代将軍の甲冑などを展示しています。

   【開館時間】 午前9時〜午後5時  【休館日】 年中無休 

   【交通機関】 東名静岡または清水I.Cより日本平まで約20分
            JR静岡駅よりしずてつバス「日本平行き」

   【駐 車 場】 日本平駐車場200台を利用(無料)
           〔日本平〕よりロープウェイにて5分



   久能山東照宮博物館でも、コ川記念財団の常設展示を行っております。

      3月9日(火)〜5月14日(金)  「 徳川家伝来の書画 」


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