【過去の企画展】

【お陰様で好評裡に終了いたしました。】


 第140回企画展 徳川家光公360年御遠忌特別展−6 

家光の政治
−諸外国との関係−

平成23年 2月10日(木)4月13日(水)

 日光山輪王寺(りんのうじ)は、奈良時代天平神護(てんぴょうじんご)2年(766)に開かれた古刹(こさつ)です。開山以来、1240年余の長い歴史があります。平安時代の神仏習合、鎌倉・室町時代の修験(山伏(やまぶし))全盛を経て、江戸時代に入ると、当山貫主(かんす)天海大僧正が、徳川家康公を東照大権現(とうしょうだいごんげん)(東照宮)として当地に祀(まつ)ってから、徳川将軍家の祖廟としての日光山は、隆盛へと向かいました。やがて住職に、鎌倉時代から途絶えていた皇族の住職を迎えることになり、江戸時代を通じて門跡(もんぜき)(皇族・公卿出身者が住職する資格をもつ寺)を称する寺院となりました。

 徳川家光公は慶長9年(1604 )、2代将軍秀忠公と浅井長政の三女逵子(みちこ)(お江与(えよ)の方)との次男として誕生しました。秀忠公の嫡男長丸君は、慶長(けいちょう)7年(1602 )、2歳で夭逝(ようせい)していたため、将軍後継者としての誕生でもありました。幼名は、祖父家康公と同じく竹千代といい、元和9年の将軍宣旨(しょうぐんせんじ)に先立って、「家光」と改めています。

 家光公は、幼い頃より祖父であり初代の徳川将軍である家康公を慕い、尊敬していました。元和2年(1616 )、家康公が亡くなられてからも、思慕の念はいよいよ深く、自らを公の再来と念じたようです。寛永年間には、秀忠公の建立した東照社を、わずか1年7ヶ月というスピードで現在の規模に拡大しました。豪華を誇る現在の社殿は、この時の造替に拠るものです。また、日光社参(しゃさん)の回数は9回(または10 回とも)に登り、逝去(せいきょ)に当たっては、当山大黒山(だいこくやま)に眠る天海大僧正(家康公・秀忠公・家光公三代に篤く尊崇され、神君家康公の神威確立に貢献、日光山の中興の祖とも云われる天台僧)の側近くに、と遺言されました。その言葉通り、大猷院(たいゆういん)殿として、当地日光の東照宮と慈眼堂の側近くに、祀られています。

 本年は、家光公ご逝去(せいきょ)から360年の御遠忌(ごおんき)に当たります。大猷院では、家光公の御尊像特別公開を行います。それにあわせ宝物殿では徳川家光公特別展を開催し、大猷院参拝への足掛かりとするものです。

日光山 輪王寺


展示品のご紹介

※ 予告なく変更する場合があります。



法華曼荼羅
江戸時代

日光山輪王寺 蔵


観世音菩薩
狩野安信・筆

日光山輪王寺 蔵




愛染明王像
江戸時代

日光山輪王寺 蔵


朱漆 龍 文箱
朝鮮通信使・資料

日光山輪王寺 蔵


徳川家光 権大納言宣旨

日光山輪王寺 蔵
 

「いろは歌」
徳川秀忠・筆

日光山輪王寺 蔵

 

「春色七言詩」
徳川家綱・筆

日光山輪王寺 蔵



上記を含め、約60件の什宝を展示しております。
詳しくはお問い合せ下さい。

電話 0288−54−0531



コ川記念財団常設展示
ご あ い さ つ 

〜コ川記念財団 常設展示にあたって〜
コ川宗家 第十八代当主
(財)コ川記念財団   
理事長 コ 川 恒 孝
 江戸幕府開府400年に当たる平成15年(2003)4月に、多くの方々から御支援を頂いて、財団法人コ川記念財団を設立いたしました。

 コ川宗家(将軍家)伝来の歴史資料を保存、管理するとともに調査研究し、公開することを目的として設立した財団の常設展示を、コ川家と関係の深い日光の地でできますことは、大変喜ばしく思います。

 季節ごとにテーマを決めて、日光山輪王寺宝物殿の所蔵品とともに、コ川記念財団の所蔵品を一堂に展示することで、江戸幕府にとって日光が果たした役割や意味を、改めて考えるきっかけとなれば幸いです。

家綱・綱重・綱吉の書画
  参勤交代の制度化や幕府職制の整備を行うなど、近世国家の確立を進めた徳川幕府3代将軍家光には、家綱・綱重・綱吉の3人の男子がいました。

 長子家綱は、慶安4年(1651)4月20日の家光逝去により、数え11歳で4代将軍に就任します。家光は幼くして将軍となる家綱を案じ、自身の異母弟である保科正之にその補佐を勤めるよう遺言します。

 家綱が将軍職を継いだ年には由井正雪らによる慶安事件が起きるなど、幕政への不安感が生じた時期でしたが、家光の遺臣である酒井忠勝・松平信綱・阿部忠秋らが幕閣を固め、政情は安定していきました。

 一方、家光の3男に綱重、4男に綱吉が誕生します。家綱が将軍に就任すると、綱重は甲斐国府中に、綱吉は上野国館林にそれぞれ25万石を賜り、「甲府宰相」「館林宰相」と呼ばれました。ともに家綱の蓮枝として厚遇を受けますが、綱重は家綱より先に死去し、その遺領は子の綱豊が継ぎました。

 延宝8年(1680)に家綱が継嗣のないまま逝去すると、弟の綱吉が5代将軍に就任します。

 この当時、世は戦国の余風が薄れ、泰平な時代への転換を迎えていました。自身の代始めに発布した「武家諸法度」に象徴されるよう、綱吉は武威ではなく忠義・礼儀を重視します。

 また、儒学を尊重した政策を進めていきますが、綱吉もまた継嗣がなく、その後継には兄綱重の子である綱豊(後の家宣)が選ばれます。

 6代将軍となった家宣は新井白石を重用し、家綱・綱吉が進めた文治政治を一層推進していきました。

 このたびの展示では、家綱・綱重・綱吉が遺した書画を通じ、武断政治から文治政治への転換期を生きた3兄弟の人物像の一端を感じていただきたく存じます。

  平成23年2月

                       財団法人 コ 川 記 念 財 団

展示品のご紹介

 

「雪月花」
徳川家綱・筆

コ川記念財団 蔵



「中納言 兼輔像」
団扇歌仙
徳川家綱・筆

コ川記念財団 蔵


「雄鶏図」
徳川家綱・筆

コ川記念財団 蔵


「南無天満大自在天神」
徳川綱重・筆

コ川記念財団 蔵


「麟鳳亀龍」
徳川綱吉・筆

コ川記念財団 蔵


「芦雁図」
徳川綱吉・筆

コ川記念財団 蔵



 
(財)コ川記念財団
   http://www.tokugawa.ne.jp

   〒151-0064 東京都渋谷区上原2-35-5-203 TEL03-5790-1110・2620

 日光山輪王寺宝物殿(栃木県日光市)と久能山東照宮博物館(静岡県静岡市)の2館で、
 コ川記念財団の常設展示を行っています。

 機会がありましたら、久能山東照宮へもお出かけ下さい。


 久能山 東照宮 博物館
   http://www.toshogu.or.jp

   〒422-8011 静岡市駿河区根古屋390 TEL054-237-2437

     徳川家康の遺品や歴代将軍の甲冑などを展示しています。

   【開館時間】 午前9時〜午後5時  【休館日】 年中無休 

   【交通機関】 東名静岡または清水I.Cより日本平まで約20分
            JR静岡駅よりしずてつバス「日本平行き」

   【駐 車 場】 日本平駐車場200台を利用(無料)
           〔日本平〕よりロープウェイにて5分



   久能山東照宮博物館でも、コ川記念財団の常設展示を行っております。

      9月3日(金)〜11月6日(土)  「 五代綱吉とその時代


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