日光山輪王寺

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宝物殿

描かれた日光

日光山輪王寺宝物殿 収蔵品展

描かれた日光

2023年2月9日(木)から 4月 11日(火)まで

 

ごあいさつ

 

 「日光の社寺」としてユネスコ世界遺産に登録された国際観光都市日光は,早くも明治の初めから外国人が訪れる場所でした。東京(江戸)に近いうえ,ヨーロッパを思わせる冷涼な気候と雄大な自然,欧米人の好奇心をそそる寺社建築の数々。外交官や「御雇外国人」など日本を訪れた外国人たちにとって,日光は魅力にあふれた土地でした。

 奈良時代末に勝道上人が開山した日光山は山岳信仰の霊地として広く信仰を集めました。江戸幕府を開創した徳川家康公は,亡くなられた後,日光山に東照大権現として祀られます。以来,将軍や多くの大名も幕府の聖地である日光を訪れました。大名は,日光で強飯式の受者になる事もあり,物珍しい儀式の様子は多くの作品に残されています。

 江戸時代には庶民にも物見遊山の旅行が広がります。お伊勢参りが著名ですが,日光もまた人気の参詣先でした。日本有数の名所として浮世絵の題材にも採られました。当時出版された絵地図は旅人の便に供され,明治時代には鮮やかな彩色と奇抜な構図を取る絵図が複数の版元から出版されました。そして,西洋絵画の技法を取り入れて版画に新たな世界を切り開いた新版画の作家たちも競って日光を描き,外国人にも好評を博しました。

 今回から東照宮の縁起を説いた『東照宮御縁起』(輪王寺蔵)から,家康公の生涯のエピソードを伝える場面を本年の展示替えごとに展示いたします。

 日本有数の霊地であり,徳川家の聖地であり,そして,国内外の旅人を楽しませる観光都市として,日光は様々な作品に描かれてきました。そうして残された日光の姿を,春早いひとときにご覧いただければ幸甚です。

 

令和 5年2月

 

【主な展示品】 ☆国宝 ◎重要文化財

    ☆大般涅槃経集解 第46巻                       1巻 平安時代

 ◎鋳銅半肉千手観音像              1面 平安

     東照宮御縁起 巻第一(御誕生)               1巻 文化11年(1814)

  日光山絵図(参詣順路)                1巻 江戸時代

  諸国名所百景 下野中禅寺湖 二代歌川広重     1葉 江戸時代

  日光山内名所 夜叉門・湯湖瀧                   1葉 明治21年(1888)

  強飯図 狩野素川章信筆                      1軸 江戸時代

  修験問答(強飯図)                          1冊 江戸時代

 

 

 

次回展示予告 2023年 4月13日(木)~ 2023年6月14日(水)

徳川ジャパンの成立と日光

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