日光山輪王寺

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法話

啓蟄

啓蟄

 

中禅寺執行

人見 良典

 

 立春を過ぎ、暦のうえでは春になったとはいえ、まだまだ寒い日が続く今日この頃ですが、三月に入り六日は啓蟄(けいちつ)です。

 この啓蟄とは、二十四節気の中の春の訪れを表すものです。「立春」を一年の始まりとし春夏秋冬を二十四分割して、「大寒」で終わる季節に沿った暦の中の一つです。

 啓蟄のことばの意味は、寒さが緩んで春の陽気になってくることによって、土の中から虫たちが動き出す季節のことを指します。

 「啓」という字はひろく、「蟄」は土の中で冬ごもりしている虫のことで、春を感じた虫や、冬眠していた生き物たちが続々と動き出す、そういう春を感じる言葉です。

 また、三月二十一日はお彼岸の中日、「春分の日」があります。これも二十四節季の一つです。このように日本には、ただ数字のならんだカレンダーだけではなく、その言葉を聞いて、読んでなんとなく季節を感じられる情緒があることを忘れないでもらいたいと思います。

 

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