日光山の修験道・徳川綱吉公ゆかりの宝物を公開中
日光山輪王寺宝物殿展示
2025年7月24日(木)から9月23日(火)まで
日光修験と祈りの世界―山伏たちの足あと―
次回の展示では、輪王寺に伝来した日光山の山岳信仰に関する宝物をご紹介し、日光山で修行を重ねてきた山伏たちの足あとをたどります。
勝道上人による開山以来、山伏たちは日光山で修行し、男体山・女峰山・太郎山の神様と仏様が結びつくことで生まれた日光三所権現が信仰されてきました。同時に日光三所権現や役行者の画像、さらに本地仏や経典、能面などが日光山に奉納されました。この機会に、日光山の山岳信仰ゆかりの宝物をぜひご覧ください。
【主な展示予定品】☆国宝 ◎重要文化財
☆大般涅槃経集解 巻14 1巻 平安時代
◎鋳銅半肉千手観音像 1躯 平安時代
◎金字阿弥陀経 1巻 鎌倉時代
同時開催 德川記念財団常設展
徳川綱吉と元禄時代
ご 挨 拶
5代将軍・徳川綱吉公が治めた元禄時代は、江戸幕府の開幕からおよそ80年を経て、国土の開発や商業の発展を背景に天下泰平の世が実現し、豪華絢爛な文化が大きく花開きました。
しかしその晩年、宝永年間には大地震の発生や富士山の噴火など、自然災害が相次ぎ、平穏な時代に影を落としました。
綱吉公は、儒学を重んじて学問を奨励し、湯島に聖堂を建てて幕臣や諸藩士などの学問修養の場としています。
本展では、綱吉公の自筆による書や絵画を通じて、その人柄や思想に触れていただくとともに、同時代に描かれた絵画を展示し、元禄文化の多様な魅力をご紹介いたします。
また、本年は太平洋戦争終結から80年という節目の年にあたります。乱世の終焉から約80年後に始まった綱吉公の治世を知ることは、物価の上昇や自然災害といった、現代にも通じる課題と向き合うための手がかりとなるでしょう。本展が、過去を見つめ、現在を考える契機となりましたら幸いです。
令和7年7月
公益財団法人 德 川 記 念 財 団
《常設展案内》
●日光山輪王寺宝物殿(次回)
令和7年9月25日(木)~11月25日(火)(予定)「御用絵師の仕事」
●久能山東照宮博物館(開催中)
令和7年6月20日(金)~8月21日(木)「徳川将軍家の夏」
詳しくは久能山東照宮博物館HPをご覧ください。
https://www.toshogu.or.jp/kt_museum/
公益財団法人 德 川 記 念 財 団
〒151-0065 東京都渋谷区大山町37-6 TEL03-5790-1110・2620
ホームページ https://www.tokugawa.ne.jp
重要文化財 金字阿弥陀経 鎌倉時代