日光山伝来の輪王寺宮門跡ゆかりの宝物を公開
日光山輪王寺宝物殿展示
2025年11月27日(木)から2026年1月28日(水)まで
新しい年を寿ぐ
除夜から元旦にかけて、日光山では御門主のもと一山僧侶が出仕し、来る一年が平安で人々が幸せでありますようにと願う御祈祷が開闢(かいびゃく)となり、境内は参詣者でにぎわいます。
江戸時代、皇族出身の輪王寺宮様が日光山の御門主(住職)を務めていました。輪王寺宮様は、住職を兼任する江戸寛永寺にお住まいでしたが、毎年旧暦の4月・9月・12月(新暦の5月・10月・1月)に日光山にお越しになり、天下泰平の祈りを捧げました。新しい年を迎えるにあたり、次回の展示では、当山に伝来した輪王寺宮様ゆかりの書画や調度品、さらに縁起物などお正月らしい宝物をご紹介します。
【主な展示予定品】
御料紙箱 籬ニ梅高蒔絵 1合 江戸時代
銀製宝船 北白川宮能久親王所用 1点 江戸時代
公益財団法人德川記念財団常設展示 *日光山輪王寺宝物殿は德川記念財団の特別協力館です。
徳川将軍家と古典
ご 挨 拶
家康公は、源氏物語や伊勢物語の講釈を受け、古典文学の注釈書や絵巻にも深い関心を寄せていました。古典文学は、美術工芸・能・茶道・香道などの諸芸能にまで広く影響を及ぼし、公家や武家の子女にとっても、教養を身につけるうえで欠かすことのできない重要な教材でした。
本展では、家康公が在原業平の和歌を取り入れて作歌した短冊「つゐにゆく」、家綱公筆団扇歌仙「中納言兼輔像」、狩野伯寿筆「源氏物語絵巻」など、徳川将軍家に伝わる古典文学を題材とした作品をご紹介いたします。
令和7年11月
公益財団法人 德 川 記 念 財 団
《常設展案内》
●日光山輪王寺宝物殿(次回)
令和8年1月30日(金)~3月24日(火)(予定)「天璋院篤姫」
●久能山東照宮博物館(開催中)
令和7年10月29日(水)~12月18日(木)「徳川将軍家の名宝」
詳しくは久能山東照宮博物館HPをご覧ください。
https://www.toshogu.or.jp/kt_museum/
公益財団法人 德 川 記 念 財 団
〒151-0065 東京都渋谷区大山町37-6 TEL03-5790-1110・2620
ホームページ https://www.tokugawa.ne.jp
銀製宝船 北白川宮能久親王所用 江戸時代